ビュフェ・リバイバルの時代に
~伝説の画家の全貌に迫る50周年記念展
ベルナール・ビュフェは20世紀最大のフランス人画家のひとりで、戦後のフランス人の心情を表現した作品で一世を風靡しました。時代の変化に合わせずに具象絵画にこだわったために、美術界から見放されることになりましたが、その後、彼の芸術の真価を再評価する動きが起こり、2016年にはパリで全生涯にわたる回顧展が開催されました。
日本でも2023年11月25日から2024年11月24日まで、静岡県駿東郡長泉町にあるベルナール・ビュフェ美術館で開館50周年記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」展が開催されています。また、企画展「ビュフェのパリ カフェと映画と音楽と」も、2024年4月6日から11月24日まで同時開催されています。
本展では、ビュフェの初期から晩年までの作品を約100点展示し、彼の偉才と苦悩をたどります。特に注目すべきは、彼が晩年に描いた自画像や風景画です。これらの作品は、彼が自らの孤独や死を直視しながらも、絵画への情熱を失わなかったことを示しています。
ベルナール・ビュフェ美術館は世界で唯一日本にしか存在しないビュフェの専門美術館です。2023年で開館50周年を迎えました。子ども向けのビュフェこども美術館も併設されているので、子連れのお客様で気兼ねなく楽しむことができます。