後藤純男:自然の美しさと静謐さを巧みに表現した日本画の巨匠

後藤純男は1930年に千葉県に生まれ、幼少期に埼玉県に転居し、中学校には片道2時間かけて通学しました。卒業後、1946年から日本画家・山本丘人に師事し、画家の道を歩み始めました。


1952年には院展に初入選し、その後も数々の展覧会で受賞を重ねました。特に、1965年と1969年には日本美術院賞・大観賞を受賞し、その才能が広く認められました。


後藤純男は1988年から1997年まで東京藝術大学美術学部の教授を務め、多くの後進を育てました。また、彼の作品は国内外で高く評価され、1982年には中国の西安美術学院の名誉教授にも就任しました。


晩年、後藤純男は北海道空知郡上富良野町にアトリエを構え、自然の美しさを描き続けました。1997年には同地に「後藤純男美術館」を建設し、自らの作品を展示しています。2016年に86歳で亡くなりましたが、その遺産は今も多くの人々に影響を与え続けています。


後藤純男の作品は、自然の美しさと人間の感情を繊細に表現しており、彼の芸術は今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。

後藤純男《塔映・花》

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