古物商から購入した絵が山下清の真作だった?
鑑定で明らかになった事実とは?

放浪画家として知られる山下清の作品「天龍川の風景」が新たに見つかり、真作と認定されました。


山下清は「裸の大将」として親しまれ、貼り絵を得意とした画家です。この作品は、1954年に長野県下伊那郡高森町で描かれたもので、山下清鑑定会が筆遣いや署名の筆跡や拇印などから真作と判断しました。


作品は千葉県流山市の会社員が2018年ごろに古物商から購入したもので、高台から眼下に広がる風景と蛇行する川が描かれています。片桐さんは真贋が不明だったため、山下清鑑定会に鑑定を依頼していました。


山下清は各地を放浪し、旅先で見た情景を鮮明に記憶し、東京に戻ってから描いていたことで知られています。旅先で地元の風景を描いた「天龍川の風景」は非常に珍しいものだったため、真贋が厳しく問われました。


鑑定者は、清が滞在した場所を訪れ、残されていた写真や風景を確認して、最終的に真作と判断したそうです。

山下清「天龍川の風景」
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