ユトリロの苦悩に満ちた生涯とは?
絵を描くことで孤独を埋めた青年時代
ユトリロは、若くして成功した画家でしたが、高まる名声とは裏腹に、苦悩に満ちた生涯を送った画家でした。
子供の頃からのアルコール依存症、そして精神病院への入退院を繰り返し、母親からの愛を求め続ける日々を過ごしたユトリロ。
ある時、依存症の治療のために、絵を描き始めたユトリロは、次第に絵が自分の精神を落ち着かせてくれる存在だと気づき、絵を描くことにのめり込んでいきます。
作品にはユトリロの内面がありありと反映されているため、制作年代によって、彼の人生の変化によって作風も変わっていきます。
寂しさと息苦しさがにじんだ「白の時代」の作品に対し、人気画家となった1920年頃からは絵具を使い、「色彩の時代」と呼ばれる、多様な色彩で優しい印象の絵へと画風の変遷を見て取れます。
私生活は相変わらず幸福とはいえないものでしたが、楽しんで絵を描いていたユトリロの心情が、この頃の作品からは感じられます。
その穏やかで明るい印象が「色彩の時代」の作品の持ち味となっています。
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