エミール・ガレの芸術と自然の探究に触れる!
広島の下瀬美術館で開催中のコレクション展がすごい
エミール・ガレは、フランスのアール・ヌーヴォーを代表する工芸家であり、ガラスや陶磁器、家具などの作品を制作しました。
ガレは、自然界に見られる植物や動物の形や色彩に魅了され、それらをモチーフとして作品に取り入れました。
2023年5月14日(日)から9月24日(日)まで、広島県の下瀬美術館では、ガレの初期から晩年に至るまでの軌跡を辿る特別展「エミール・ガレ 下瀬コレクション展」を開催しています。
本展では、株式会社丸井産業の創業家である下瀬家が日々の暮らしの癒しとして収集してきたガレのコレクションが展示されており、愛らしいガラス器から大型の家具までその数は60点以上になります。
施設内にある「エミール・ガレの庭」も見どころのひとつです。この庭は、自然を愛したガレの作品に登場する草花を中心に植栽しており、コレクションの魅力を引き立てます。
また、瀬戸内海の島々に着想を得たという、世界初の、水に浮かぶ8つの「可動展示室」では、ガレと関わりの深いドーム兄弟のガラス工芸も展示されています。
2023年3月にオープンしたばかりの下瀬美術館は、建築家・坂茂(ばんしげる)氏の設計によるユニークな建築空間も楽しめる美術館です。ガレの芸術と自然の探究に触れる特別展をぜひお見逃しなく。