草間彌生のカボチャが日本人の彫刻史上最高額!
さらに香港で5点合計30億円の売上も記録!
2023年4月5日に香港で行われたサザビーズのオークションに、草間彌生の作品5点が出品され、合計2290万ドル(約30億円)を売り上げました。
そのうち、草間のスタジオが2014年に制作したブロンズ製の特大カボチャの彫刻《Pumpkin(L)》は、6264万香港ドル(約10億5000万円)で落札されました。
これは日本人作家による彫刻の落札価格の新記録であり、草間彌生作品としても1959年に描かれた《Untitled (Nets)》の約13億5000万円に次ぐ第2位の記録となりました。
また、黒い水玉模様のカボチャの絵画《A-Pumpkin(BAGN8)》にも、5517万香港ドル(約9億2000万円)の高値がつき、草間彌生作品史上4位の記録になりました。
3月30日にも別のカボチャの絵《Pumpkin》が5611万香港ドル(約9億5000万円)で落札されて3位になったばかりなので、この春に草間彌生作品の高額記録トップ5のうち3作品が更新されたことになります。
そのほかに注目を集めたのは、LED照明付きミラーボックスの作品《My Heart is Flying to the Universe》で、2590万香港ドル(約4億3000万円)で落札されました。この作品は、草間彌生の代表作「Infinity Mirror Room」のシリーズに似ていて、鑑賞者は中には入れないものの外側から覗き込むことができるようになっています。
草間彌生は、近年アート市場でさらに人気が高まっており、香港の現代美術館M+で回顧展が開催されているほか、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションも話題になっています。