日本画の巨匠、加山又造の屏風が約2億円で落札!
作家のオークションレコードを更新!

加山又造《黄山雲海》1995年


「日本画の最高峰」、「現代の琳派」などと呼ばれた現代日本画の巨匠、加山又造が2023年6月のオークションで落札記録を更新しました。


今回落札されたのは、1995年に制作された四曲一隻(4面屏風)の水墨画《黄山雲海》です。予想価格は7000万円~1億円でしたが、大幅に上回る1億9550万円(税・手数料込価格)で落札されました。2億円にはわずかに届きませんでしたが、印象的な記録です。


これまでの加山又造の落札最高額は約1.4億円だったので、かなりの上昇になります。中国の水墨画にも影響を与えたという加山又造が世界で評価される前兆でしょうか。


晩年にはCGアートにも挑戦するなど、いつまでも若さを失わなかった加山又造ですが、2004年に77歳で永眠しています。来年は没後20周年ですから、そろそろ再評価の波が来るかもしれません。


近年、加山又造は展覧会なども盛んに行われています。
2023年1月28日(土)~ 2023年4月9日(日)まで、京都嵯峨嵐山の福田美術館で「日本画革命 ~魁夷・又造ら近代日本画の旗手」展が開かれました。
2023年9月16日(土)〜 2023年11月5日(日)にかけて、浜松市秋野不矩美術館で「加山又造と継承者たちー新たな地平を求めてー」展が開催される予定です。


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