チャリティーショップにダリの木版画が無償で寄付されていた!
その価値はいくらに?
アメリカのチャリティーショップ(スリフトショップ)は、日本のリサイクルショップと同じで、不用品を回収して安価な価格で転売しているお店です。
日本のリサイクルショップと違うのは、営利ではなく慈善活動が基盤になっていることが多く、商品の多くは買取ではなく寄付で集めていることです。
ノースカロライナ州にあるホットライン・ピンク・スリフト・ショップもその一つで、非行に走った10代の若者の更生や、家庭内暴力の被害者のための保護施設を運営する非営利団体が、その活動資金を得るためにオープンしたお店です。
慈善事業なので、店員さんもボランティアが多く、ウェンディ・ホーキンスさんもその一人でした。
ある日、ウェンディさんが寄付された絵を検品していたとき、そのうちの1枚にダリのサインがあることに気がつきました。そこで地元にあるシーサイド・アート・ギャラリーに鑑定してもらったところ、本物であることがわかりました。
その木版画は、1950年代にイタリア政府がサルバドール・ダリに依頼したダンテ「神曲」の絵の1枚でした。
この作品は、おそらくオークションに出せばもっと高値がついたのでしょうが、お店側は欲を出さずわずか1200ドル(約13万円)で売却し、現在は地元の財産としてシーサイド・アート・ギャラリーに展示されています。
みなさんもお宝を発見したと思ったら、信頼できるギャラリーに鑑定を依頼してみてください。