ダリの初期作品を救え!
諸橋近代美術館がクラウドファンディングに挑戦
諸橋近代美術館は、ゼビオ株式会社の創立者・諸橋廷蔵のコレクションを展示する、福島県の美術館です。
300点以上あるダリのコレクションは、アメリカのダリ美術館、スペインのダリ劇場美術館、同じくスペインのソフィア王妃芸術センターに次ぐ規模で、アジア随一のダリ所蔵美術館として知られています。
その諸橋近代美術館が、このたびダリの初期作品の修復・保護のためにクラウドファンディングに挑戦しました。
クラウドファンディングは、インターネット上で自分の活動や夢を発信し、共感した人から資金を募る仕組みです。
8月には国立科学博物館が「科博史上最大の挑戦」と銘打ってクラウドファンディングに挑戦し、初日だけで3億円を調達し、3か月後の最終日までに総勢5万人以上から9億円を超える資金を集めたことが話題となりました。
今回、諸橋近代美術館が集めた資金で修復する作品は、ダリが初期に描いた油彩画《キャバレーの情景》と《リャネの野菜畑/庭の少女たち》の2点です。
9月1日からスタートした当初の目標金額は800万円でしたが、9月4日にはファーストゴールを達成し、9月11日にはセカンドゴールの1200万円、9月20日にはサードゴールの1600万円も超えて、10月末の期限までに2000万円以上を集めて大成功に終わりました。