広島県の下瀬美術館、ユネスコが選出する「世界で最も美しい美術館」に選ばれる

広島県大竹市の下瀬美術館が、ユネスコが創設したベルサイユ賞の「世界で最も美しい美術館」部門の最優秀賞を、2024年12月2日に受賞しました。


2024年に10周年を迎えるベルサイユ賞は、世界の空港、商業施設、ホテル、スポーツ施設など7つのカテゴリーを対象に、著名な建築家や哲学者らが選出する世界的建築賞です。


2024年に「美術館・博物館」のカテゴリーが新しく設けられ、下瀬美術館を含む世界の7つのミュージアムが選出され、そのなかで最優秀賞に輝きました。


下瀬美術館が選ばれた大きな理由は、瀬戸内海の島々を模した、水に浮かぶ8つの可動式展示室です。美しいカラーガラスの壁を持つこの展示室は、展示に合わせて場所を移動することができます。


世界的建築家の坂茂氏によって設計された下瀬美術館は「アートの中でアートを観る」というコンセプトのもと、可動式展示室や「エミール・ガレの庭」など、建築とアートの両方を堪能することができます。

下瀬美術館、可動式展示室
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