石田徹也の《ベルトコンベヤーの男たち》、オークションで驚異の1億9300万円を記録!
石田徹也の1996年の作品《ベルトコンベヤーの男たち》が、2024年12月3日に香港のボナムズで行われた現代美術オークションで約1億9300万円(1001万香港ドル)で落札され、石田徹也のオークション記録を更新しました。
これまでの記録も同じ作品で、2022年7月に香港のサザビーズで行われたオークションで806万香港ドルで落札されていました。スーツを着たサラリーマンたちがエスカレーターに横たわり、単調な日常に囚われ、自己や自由を失っていく様子を描いたものです。
他の作品を見てもわかるように、石田徹也は、個人を機械や部品、消費財として描くことで、現代の日本社会における疎外感や不安を描き出しています。
石田徹也は1973年に生まれ、2005年に若干31歳で逝去しました。死後に急速に注目を集め、2006年に初めての美術館個展が開催され、その後も国内外で個展が開催されるなど、世界中の鑑賞者に深い感銘を与えています。
2023年に、メガギャラリーのガゴシアンが石田徹也の作品をグローバルに取り扱い始め、ニューヨークのギャラリーで個展を開催したことで、マーケットでの評価も高まりました。
