460円で買った花瓶が著名作家の作品だった!
リサイクルショップで起きた奇跡!
リサイクルショップには、誰もが見逃してしまうような宝物が眠っていることがあります。
イギリスのサリー郡に住むある夫婦は、そんな宝物を見つける幸運に恵まれました。
彼らがリサイクルショップで2.5ポンド(約460円)で買った小さな花瓶は、日本の明治期の作家、並河靖之の作品だったのです。
並河靖之は19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した日本を代表する七宝焼の作家です。
七宝焼とは、金属片で作った模様をガラスの粉末で埋めて焼成した、美しい色彩と光沢を持つ芸術品です。
明治期に盛んに欧米に輸出され、今回発見されたのはそのうちの一つと見られています。
なかでも並河靖之の作品は、国内外のコレクションに所蔵されており、非常に人気があります。
夫婦は、この花瓶を見つけた時にはその価値に気づきませんでした。
しかし、花瓶の底に引っかいたような跡があることに興味を持ち、調べてみると、それが並河靖之のサインだと分かりました。
彼らはオークション会社に鑑定してもらい、この花瓶が本物だと確認しました。2023年7月末にオークションに出品される予定で、最高予想落札額は9000ポンド(約163万円)となっています。
花瓶を託されたカンタベリー・オークション・ギャラリーでは、2019年4月に並河靖之の大きめの花瓶が約527万円で落札されたこともありました。
夫婦は、この奇跡的な出会いに感謝し、売り上げの一部を、花瓶を見つけたリサイクルショップに寄付することを約束しています。
リサイクルショップで見つかった460円の花瓶が並河靖之作だったという話は、まるで映画や小説のようですが、これは現実に起きた話です。
あなたの近所のリサイクルショップにも宝物が眠っているかもしれません。