葛飾北斎《富嶽三十六景》が5億3700万円!
江戸の巨匠の評価が上昇中

葛飾北斎《富嶽三十六景・凱風快晴》

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」シリーズ全46枚セットが、2024年3月19日に、ニューヨークのクリスティーズで競売にかけられ、355万9000ドル(約5億3700万円)で落札されました。


2023年3月の競売では、最も人気のある《神奈川沖浪裏》が1枚で276万ドル(約3億6000万円)で落札されたこともありますが、今回はセットでの落札となりました。


70歳を超えた葛飾北斎が発表した「富嶽三十六景」が、36景なのに46枚あるのは、発表当時にたいへんな人気で、10図が追加で制作されたからです。


日本以外で「富嶽三十六景」全46枚をまとめて保有しているのは、メトロポリタン美術館や大英博物館など5館だけという希少ぶりで、全図セットが出品されるのは、2002年11月のパリでの競売以来、約21年ぶりでした。


落札者は不明ですが、出品者は、米ペンシルベニア大ウォートン校などで教授を務めたインド出身のジテンドラ・シンさんです。富士山と北斎に魅せられ、2013年から収集を開始し、10年の月日と約300万ドルを費やして全図を揃えたそうです。


今回のオークションを開催したクリスティーズで日本美術を担当する村上高明さんは「北斎の作品の国際的な認知度が高まり、価格が上昇している」と述べているそうです。

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