ルイーズ・ブルジョワ、ゲルハルト・リヒター!
オークションレコードが続々登場!

2023年5月18日にサザビーズ・ニューヨークのコンテンポラリー・オークションが開催されました。


この夜、女性彫刻家のオークションレコードを持つルイーズ・ブルジョワによる蜘蛛の彫刻《Spider》(1996)が3280万ドル(約45億円)で落札されました。これはルイーズ・ブルジョワのこれまでの落札記録を更新する価格です。


フランス出身のルイーズ・ブルジョワは、オークションで3番目に高く売れた女性作家となりました。1位はアメリカの画家ジョージア・オキーフの花の絵《Jimson Weed/White Flower No. 1》(1932)で4440万ドル(約52億円)、2位はメキシコの画家フリーダ・カーロの自画像《Diego y yo》(1949)で3490万ドル(当時の為替相場で約40億円)です。カーロの価格はラテンアメリカ作家のオークションレコードでもあります。


一方、男性作家ではゲルハルト・リヒターの《4096 Farben》(1974)が2180万ドル(約30億円)で落札されました。これは、リヒターの「カラーチャート」シリーズの最高額となりました。リヒターの「カラーチャート」シリーズといえば、2007年に歴史あるケルン大聖堂のステンドグラスに採用されたことで有名です。

ゲルハルト・リヒター《4096 Farben》1974
ケルン大聖堂のステンドグラス


ちなみにリヒター作品のオークションレコードは、2015年に落札された《Abstraktes Bild (599)》(1986)の4450万ドル(約47億円)になります。これは存命アーティストの作品としては史上7位の価格となります(2023年時点)。


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