バスキア《ナイル》がオークションで94億円!
バスキア史上4位の高額落札となる
2023年5月15日のニューヨーク・クリスティーズでバスキア《ナイル》が6710万ドルの高値で落札されました。バスキア作品のオークションレコードでは史上4位にあたります。また、この金額は当日の21世紀セールの売上の3分の2にのぼりました。
この作品は173×358センチメートルもあり、西洋絵画の伝統的な開閉できる祭壇画のように三分割された三連画の形態をしています。1枚目はアフリカの仮面とブードゥー教のシンボル、2枚目は原始の象形文字、エジプトの人物、鎌の船、3枚目は「人種差別の支配という現代のテーマ」が描かれています。そのため「黒人の歴史(3つの部分からなる)」という別名を持っています。
出品者はこの作品をサザビーズで2005年11月に520万米ドルで落札しました。当時はバスキアの相場よりもかなり高額だと言われたのですが、その後バスキアの価値が上がって、18年間で落札価格は13倍になりました。