二人の天才画家が描く日本画の革命
―山種美術館で開催中の特別展「小林古径と速水御舟」は必見!
近代日本画の歴史に大きな影響を与えた二人の画家、小林古径と速水御舟。
彼らは同時代に活躍しながら、互いに刺激を受け合い、独自の画風を確立しました。
しかし、その交流はあまり知られていません。
小林古径の生誕140年を記念して、東京・渋谷の山種美術館で彼らの作品と関係性を紹介する特別展「小林古径と速水御舟-画壇を揺るがした二人の天才-」が開催されています。
山種美術館は速水御舟《炎舞》など6点の重要文化財を所蔵する、日本で最初の日本画専門美術館です。この特別展では、古径と御舟の代表作が勢揃いします。
歴史画・人物画から始まり、渡欧経験を経て、細密描写による徹底した写実へと作風を変化させていった二人の画業の変遷が見られます。
また、互いに尊敬の念を抱いていたという関係性も見られます。
御舟の死後に古径が描いたデスマスクや模写などが感動的です。
この特別展は、二人の作品を比較するとともに、交流を示す言葉も展示することで、その関係性に迫る構成となっています。
会期は2023年7月17日までですので、お見逃しなく。