草間彌生のサイケデリックな世界に迫る!
自己消滅から生まれる幻想的な作品を展示する特別展が開催中!

《平和への願望はひとつひとつ輝くばかり》2023年© YAYOI KUSAMA


草間彌生は、自己消滅というテーマを掲げて、単一モチーフの反復と増殖による作品を制作してきた日本を代表する現代美術家です。


幼い頃から幻覚に悩まされた草間は、その体験を芸術に昇華させることで、自分と世界の境界が消えていくような感覚を表現しました。


その作品は、1960年代後半にアメリカで流行したサイケデリック・ムーヴメントとも共通点を持ち、観る者を恍惚とさせる視覚効果に満ちています。


2023年4月29日(土・祝)から 2023年9月18日(月・祝)まで、東京・新宿草間彌生美術館では、特別展「草間彌生の自己消滅、あるいはサイケデリックな世界」展を開催しています。


本展では、草間のさまざまな時代の作品が展示されています。中でも注目は、六角形のミラールームのシリーズの最新作が世界初公開されることです。


草間のミラールームの起源は1965年までさかのぼります。翌1966年にニューヨークで発表した《草間のピープ・ショー》(別名《エンドレス・ラヴ・ショー》)は、六角形のミラールームの中で横たわる草間自身が見られるという衝撃的なインスタレーションでした。


また、草間の活動初期のドローイングや鮮やかな色彩のアクリル絵画、大型の立体作品やブラックライトを使ったインスタレーションなども展示されており、草間の多彩な表現方法を堪能することができます。


さらに、ハプニングや映画などの記録動画や関連資料も紹介されており、草間がサイケデリック・ムーヴメントに与えた影響やその背景に迫ることができます。


本展は、入場は日時指定の完全予約・定員制(各回90分)であり、毎月1日10:00(日本時間)に翌々月分のチケット販売が開始されます。チケットは美術館ウェブサイトから購入することができます。


時を同じくして、アメリカやイギリスでも草間彌生の展覧会が開催されます。2023年は年明けからルイ・ヴィトンとのコラボもあり、草間彌生の年として記録されるかもしれません。


草間彌生買取のご相談はこちら>>
草間彌生の販売ページはこちら>>

アートニュース一覧