毎年11月には「関西文化の日」がある!
関西全域約900の美術館などが入館無料に!

関西文化の日とは、11月に関西の美術館・博物館・資料館などの文化施設が無料開放日を設定する取り組みで、約900の施設が参加しています。


無料になるのは原則として常設展のみですが、普段は有料の施設に無料で入れるのはうれしい試みです。


今年は、月半ばの土日にあたる11月18~19日を中心に、参加施設ごとに日にちを決めて開催しています。この機会に、関西の文化や美術作品に気軽に触れてみませんか?


翠波画廊編集部のイチオシは、2023年11月18〜19日を入館料無料にしている滋賀県立美術館です。この日の常設展は3つあります。


1つ目の常設展は「千年の秘仏と近江の情景」展です。この展覧会は、滋賀県立琵琶湖文化館と滋賀県立美術館の共同開催で、琵琶湖文化館の貴重な文化財を滋賀県立美術館のコレクションとともに展示しています。特に正福寺の本尊大日如来坐像(重要文化財)は国内最古級の胎蔵界大日如来像の33年ぶりの公開で、寺外で見られるのは初めてです。2023年10月7日(土)〜11月19日(日)まで。


2つ目の常設展は「さわるSMoAコレクション」展です。SMoAとは滋賀県立美術館(Shiga Museum of Art)のことで、視覚障がい者のために手でさわれるように展示したものです。映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』が話題になったように、最近は美術館でもバリアフリーの試みが盛んです。「さわるSMoAコレクション」展では、見えない人、見えづらい人たちを含めたいろいろな人が作品を鑑賞できるように、手ざわりで絵が見える「触図(しょくず)」とともに美術品を展示しています。2023年10月7日(土)〜12月20日(水)まで。


常設展ではありませんが、同時期に企画展「“みかた”の多い美術館展 さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 「うーん」と悩む 自分でつくる!」も開催されています。こちらも小さな子どものいる家族や視覚に障害のある方、外国にルーツのある方などが、さわったり、はなしあったり、写真を撮ったり、などの8つの“みかた”で作品を楽しめる展示です。アーティストの百瀬文による映像作品《聞こえない木下さんに聞いたいくつかのこと》も観ることができます。2023年10月7日(土)〜11月19日(日)まで。


3つ目の常設展は滋賀県大津市出身の日本画家である「小倉遊亀」コーナーです。滋賀県立美術館が1984年に開館するにあたって、郷土の画家である小倉遊亀から代表作22点が寄贈されました。そこで滋賀県立美術館では、小倉遊亀の作品を紹介する専用のコーナーを設置しています。2023年4月4日(火)〜12月20日(水)まで。


小倉遊亀買取のご相談はこちら>>
小倉遊亀の販売ページはこちら>>


関西文化の日
滋賀県立美術館
アートニュース一覧