藤田嗣治の手紙が見られる展覧会!
日本と欧州の文化交流が見える作品群

藤田嗣治は、日本画と油彩画を融合させた独自の画風で世界を魅了した画家です。しかし、彼の人柄や心境は、今でも謎に包まれています。


そんな藤田の素顔に近づくことができる展覧会「藤田嗣治 心の旅路をたどる─手紙と手しごとを手がかりに」が、京都アサヒグループ大山崎山荘美術館で、2023年12月16日(土)から2024年2月25日(日) まで開催されています。


本展では、《横たわる裸婦》や《美しいスペイン女》などの代表作をはじめ、藤田が親しい人々に宛てた手紙や、生涯にわたって手がけた木工細工なども紹介されています。


これらの作品からは、藤田の感性や思想、人間関係などが垣間見えます。例えば手紙では、自分の作品に対する自信や不安、日本と欧州の文化の違いや共通点、友人や恋人との交流などを率直に語っています。木工細工には、日本の伝統工芸に対する敬意や愛着が見られます。


展覧会は、「心の旅路をたどる」というテーマで構成されており、藤田が渡欧した明治時代から没するまでの時代背景や出来事を辿りながら、彼の作品や手しごとを鑑賞することができます。


藤田は、日本と欧州という異なる文化圏で生きた画家であり、その間に様々な出会いや別れ、喜びや苦しみを経験しました。彼はどのように自分のアイデンティティを確立し、表現しようとしたのか。本展はその一端をかいま見せてくれます。


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