安曇野ジャンセン美術館で見る「西洋の物故作家8人展」
シャガール、モディリアーニ、ロートレック、セザンヌ、ピカソ、ルオー、マティス、ミレーの顔ぶれ

長野県安曇野ジャンセン美術館は、世界初のジャン・ジャンセンの専門美術館です。ジャンセンはフランスで活動したアルメニア人画家で、フランスとアルメニアの両方の国家勲章を授与されました。ジャンセンは人間の内面や感情を繊細な線で描き、バレリーナや闘牛士などの人物画で有名です。この美術館は、彼の作品を700点余り収蔵し、500号の油彩を中心に常時50~80点を展示しています。


安曇野ジャンセン美術館の所蔵品は、ジャンセンだけではありません。今回、2024年1月6日から2月26日まで「西洋の物故作家8人展」が開催されています。この展覧会では、19~20世紀を代表する西洋世界の著名な画家8人の作品を紹介しています。シャガール、モディリアーニ、ロートレック、セザンヌ、ピカソ、ルオー、マティス、ミレーという豪華な顔ぶれです。


中でもおすすめは、シャガール《天使のいるサーカス》です。この絵は、シャガールが晩年に描いたもので、彼の幼少期の思い出や夢が色鮮やかに表現されています。シャガールの作品は、郷愁を感じさせる幻想的な作風で知られていますが、この絵は特にその特徴が際立っていました。


そして、モディリアーニの作品です。モディリアーニは、「近代肖像画の代表」といわれ、顔や身体を引き伸ばした特徴的な肖像画を追求した画家です。彼の絵は、目が塗りつぶされたり、鼻や口が大きくなったりしていますが、それは彼の独自の美学に基づいて、人間の内面や感情を表現したものです。


そのほかにも、ロートレックのポスター、セザンヌの静物画、ピカソのキュビスム、マティスの色彩、ルオーのフォーヴィスム、ミレーの農民画など、様々な作品を見ることができます。8人の画家は、それぞれに独自の視点で絵画を描き出し、西洋美術の歴史に大きな影響を与えました。この展覧会では、彼らの作品を通して、西洋美術の多様性や魅力を感じることができます。


安曇野ジャンセン美術館は、光と水と緑あふれるこの美しい安曇野で、世界の巨匠ジャンセンの世界に浸っていただける美術館です。安曇野の地で、常設展示のジャンセンと、西洋の物故作家8人の作品をごゆっくりお楽しみください。


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ジャン・ジャンセン《後姿の裸婦》
マルク・シャガール《天使のいるサーカス》
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