20世紀巨匠

・藤田嗣治：20世紀初頭にパリへ渡り、エコール・ド・パリを代表する画家として活躍し、世界的に認められた画家。滑らかな下地の上に繊細な線と薄塗りで描いた作品が グラン・フォン・ブラン(素晴らしき乳白色)と絶賛され、世界中で高い評価と人気を誇っています。

・パブロ・ピカソ：20世紀最大の巨匠。作風を目まぐるしく変化させ、油彩のみならず版画、彫刻、陶器など様々な表現手段を用いて、生涯に10万点以上の作品を制作しました。ミュージアムピースとなるような作品を数多く残しています。

・ルノワール：印象派を代表する画家のひとり。女性の人物がを中心に描き続け、光あふれる、柔らかい色彩で描いた裸婦や少女たちの姿が特徴です。作品は、世界の著名な美術館で所蔵されており、日本での人気も非常に高い画家です。

・マルク・シャガール：愛と夢の世界を描き続けた色彩の画家シャガール。絵画の他、ステンドグラスや本の挿し絵、陶芸など、多くの作品を手がけました。

・ヴラマンク：20世紀を代表する芸術運動「フォーヴィスム」を率いた画家の一人。独学で絵を学び、抑制された色調と、荒々しい筆の跡が残る躍動的な画風を確立し、佐伯祐三など日本人画家にも影響を与えました。

・キスリング：エコール・ド・パリの多様な文化的背景を持つ画家の中でも多くの芸術家に慕われ、「モンパルナスの帝王」と呼ばれた、キスリング。メランコリックな女性の肖像画や、写実的な花の絵画を多く描き、今なお、世界中の人に愛されています。

・サルバドール・ダリ：超現実主義と呼ばれるシュルレアリズムの代表画家。現実にはあり得ないような世界を写実的に描き、絵画以外にも様々な分野で活動の幅を広げ、人間の深層に潜む真理を表現し続けました。

・ジョアン・ミロ：生涯2000枚以上の油彩のほか、版画や彫刻、壁画や舞台装飾なども手掛けた、枠にとらわれない表現者。星や月、動物など素朴なモチーフが多く、自由な発想が感じられる作品を多数残しました。

・ベルナール・ビュッフェ：鋭利な描線、モノトーンに近い色彩を特徴とする独自の具象絵画でフランス画壇に衝撃を与えた画家。美術史上に新たな流れを生みました。作品は、日本のみならず世界中の美術館に所蔵されています。

・マルケ：フォービズムの画家のひとり。パリの街や港の風景を穏やかで優しい色彩で描き、独特の海の色が魅力的な特徴です。オルセー美術館やプーシキン美術館など、世界の主要美術館に所蔵されています。

・マリー・ローランサン：優雅でやさしい色彩と、やわらかなタッチで夢あふれる女性像を描いた女性画家。あどけない少女から、エレガントな女性まで、その時々の女性たちの表情を捉えた作品は、世界の美術館に収蔵され、今なお、世界中で愛され続けています。

・モネ：印象派を代表する画家のひとり。光あふれる戸外の風景を中心に描き続け、「積みわら」や「ルーアン大聖堂」などを多数描いた。特に「睡蓮」は重要なテーマとなり、200点にも及ぶ作品を残している。

・モジリアーニ：エコール・ド・パリの一員としてピカソや藤田嗣治などと共に活躍した、イタリアの画家。アーモンド型の眼や細長い首の人物像を描き、世界中で今なお愛されています。

・モーリス･ ユトリロ：エコール・ド・パリの画家たちの中でも最も早くすでに大正末期には日本に紹介され、 今なお多くの人に愛される画家。10代から独学で絵を描きはじめ、 幼少期を過ごしたモンマルトルの風景など、素朴で詩情あふれるパリの情景を、油彩や版画などで残しています。