平山郁夫の仏教とシルクロードの旅をたどる展覧会

山梨平山郁夫シルクロード美術館では、開館20周年記念展「平山郁夫 ─仏教伝来と旅の軌跡」を、2024年3月23日 (土)から9月9日 (月)まで開催します。


平山郁夫は、戦後日本を代表する日本画家のひとりで、シルクロードや仏教、日本の風景などを題材として数多くの作品を残しました。この展覧会では、平山の画業の起点となった《仏教伝来》をはじめとする初期作や、シルクロード各地を題材とした作品などを、全4章構成で紹介しています。


第1章では、平山が熱心な仏教徒の家庭で育ち、被曝の影響で死への不安に追い詰められるなか、仏教と祈りをテーマに数々の作品を手がけたことを紹介します。


第2章では、平山が日本文化の源流を探るべくシルクロード各地を旅し、そこで出会った人々や異国の景色を描いた作品を目にすることができます。


第3章では、平山が日本の山河や神社仏閣、花鳥風月などを描いた作品に着目します。


第4章では、平山のデビュー作《仏教伝来》の制作背景に光をあてます。


平山郁夫は、シルクロードの画家として知られるものの、日本の風土や文化にも深い愛着を持っていました。この展覧会は、平山の仏教とシルクロードの旅をたどりながら、その多彩な作品世界を堪能できる貴重な機会です。ぜひご覧ください。

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