日本の版画を世界に知らしめた池田満寿夫
―彼とデモクラートの作家たちの展覧会が全国巡回中


版画と聞いて何を思い浮かべますか?


版画とは、木や金属などの板に絵や文字を彫り込んで墨や絵の具を塗り、紙に押し付けて複製する技法です。


版画は、古くから日本に伝わる伝統的な芸術ですが、戦後になって新しい息吹が吹き込まれました。その中心的な存在が、池田満寿夫です。


池田満寿夫は、1934年に旧満州国で生まれ、終戦の年に日本に引き揚げました。高校卒業後に画家を目指して上京しましたが、東京藝術大学に3回落ちました。そんな時に出会ったのが、「デモクラート美術家協会」でした。


「デモクラート美術家協会」は、「既成画壇に出品しないこと」が唯一の参加条件という自由なグループでした。池田満寿夫は、このグループに若手メンバーとして参加し、先輩たちから版画の技法や表現力を学びました。


デモクラート美術家協会が解散した後も、池田満寿夫は版画作品を制作し続けました。1966年には、日本人では棟方志功に次いでヴェネツイア・ビエンナーレ展版画部門の国際大賞を受賞しています。


池田満寿夫はまた、詩や小説、エッセイなども書きました。1977年には『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞。この『エーゲ海に捧ぐ』は、池田自身の手によって映画化もされました。


そんな池田満寿夫とデモクラートの作家たちの作品が見られる展覧会「とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家」が、2023年9月9日から11月5日まで、長野県立美術館で開催されています。


この展覧会は、和歌山県立近代美術館(2023年2月4日~4月9日)宇都宮美術館(4月30日〜6月18日)からの巡回展示で、長野県立美術館(2023年9月9日~11月5日)の後は、広島市現代美術館(2024年1月20日〜3月17日)で開催の予定です。


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