バンクシーがクリスマス前に新作を発表!
1時間もたたないうちに盗まれる

2023年12月22日の正午頃、バンクシーの最新作がロンドンの街角に突如現れたのですが、写真が公式インスタグラムに投稿されるやいなや、すぐに場所が特定されて盗まれてしまいました。


この作品は、一時停止を命じる道路標識に、軍事用ドローン(無人機)3機と思しき模型をくっつけたものです。「Commercial Way(商業的なやり方)」という名前の道路の標識に設置されました。近くに葬儀屋もあるため、国際的な武器売買とそれによる死者の大量発生、ウクライナとロシア、イスラエルとハマスの紛争などを批判したものと見られています。


この作品がSNSで公表されるとすぐに男性の二人組がやってきて、通行人が見守る中、工具を使って作品を取り外して持ち去ってしまいました。


バンクシーは、自身の作品を公共の場に制作することで社会的なメッセージを発信するアーティストです。


名前が売れて、作品の市場価値が高くなりすぎたために、このような窃盗の危険にもさらされています。


イギリスのメディアによると、同日のうちに区議会が交通標識の盗難を警察に通報し、目撃者が多かったため、翌23日には20代と40代の男が窃盗と器物損壊の容疑で逮捕されました。


しかし作品はいまだ見つかっていません。24日のクリスマス・イブには、地元のアーティスト有志が新たな交通標識の下に盗まれた作品のレプリカを設置しました。


あるギャラリーのオーナーは、この作品には50万ポンド(約9000万円)の価値があると語りましたが、大きなニュースとなっただけに公の場での売買は困難でしょう。


バンクシーは、作品そのもののメッセージだけでなく、バンクシーをめぐって起きる事件でも私たちにいろいろな物事を考えさせてくれます。


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