これが日本画の最高峰!
高山辰雄の『文藝春秋』表紙絵156点が一堂に会する展覧会が話題に

角川武蔵野ミュージアムでは、初のコレクション展である「髙山辰雄―15㎝×15㎝の宇宙―」を、2023年12月2日(土)〜2024年4月8日(月)に開催中です。


日本画壇の巨匠として知られる高山辰雄は、人間と自然の関係を描き続けた画家です。この展覧会では13年間にわたって描いた雑誌『文藝春秋』の表紙絵156点をすべて展示しています。15cm×15cmの小さなキャンバスに、高山の見た季節の移ろいや生命の循環が表現されています。展示は年代順ではなく、季節やテーマによって分類されており、高山の描いた小さな宇宙を新たな視点で楽しむことができます。


高山辰雄には、自分の絵と人生について語った著書『存在追憶 限りなき時の中に』があります。この展覧会では、その中から抜粋した高山の言葉を紹介しています。同書で高山は「絵描きではなくみんなと同じ目で物事を見たいと思っていた」と語っています。高山辰雄の普遍性をよく表している言葉です。


また、高山は喫茶店を好んで訪れ、そこでスケッチや空想をしていました。この展覧会では、高山の愛した喫茶店を再現し、そこで描かれた絵や宇宙を思い描いた絵を展示しています。高山の内面に触れることができるエリアをお楽しみください。


この展覧会に合わせて、トークショーとワークショップも開催されます。1月27日(土)のトークショー 「追想・高山辰雄 動く風景をめぐって」では、日本画家の土屋禮一氏と泉屋博古館東京館長の野地耕一郎氏が、高山の絵や日本画の発展について対談しました。3月30日(土)ののワークショップ「武蔵野を水墨画で描く」では、水墨画家の足立正平氏が講師となり、武蔵野の春を水墨画でスケッチする方法を教えます。高山の絵に触発されて、自分の感性を表現する機会です。


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