ジェームス・リジィの遊び心満載のビルがドイツにあった!
ハッピー・リジィ・ハウスに行ってみたい

Happy RIZZI House© Braunschweig Stadtmarketing GmbH/Gerald Grote

もしあなたがドイツのブラウンシュヴァイクでユニークな光景を探しているなら、ハッピー・リジィ・ハウスを訪れてみてはいかがでしょうか?


この建物は、この街でも、いや世界でも他に類を見ないもので、アメリカ人アーティストの故ジェームス・リジィとドイツ人建築家のコンラート・クロスターによって作られた、ポップアートと建築の傑作です。


ハッピー・リジィ・ハウスは、鮮やかな色彩、シンプルな形、遊び心のあるディテールで装飾されたいくつかの連結した構造から成り立ち、さまざまな感情やテーマを表現する顔、動物、花、模様が描かれています。いくつかの顔には目としての窓があり、建物が生きていて訪問者を見ているかのような印象を与えます。


この建物は、1990年代後半にブラウンシュヴァイク市が地域活性化プロジェクトの一環としてジェームス・リジィに依頼したものです。カラフルで気まぐれな3Dアート作品で知られるリジィが、建物のファサードデザインに招かれ、リジィの友人だったクロスターが建築を担当しました。プロジェクトには約2年がかかり、2001年にオープンしました。


ハッピー・リジィ・ハウスは芸術作品であると同時に、現役のオフィスビルでもあります。メディアエージェンシー、法律事務所、財団など、さまざまな企業や団体が入居していますが、リジィの作品やグッズを販売するカフェやショップも併設されています。平日は一般公開されているので、中庭にまで入って建物を眺めることができます。


ハッピー・リジィ・ハウスは人気の観光スポットなので、カラフルで陽気な建物を一目見ようと、毎年何千人もの観光客が訪れます。また、コンサート、フェスティバル、アートショーなど、さまざまなイベントや展示会も開催されています。これまでに、ドイツ観光賞やブラウンシュヴァイク・マーケティング賞など、多くの賞を受賞しています。


ハッピー・リジィ・ハウスは、2011年に61歳で亡くなったジェームズ・リジィのビジョンと才能へのオマージュです。リジィは生前に「自分のアートで人々を幸せにしたい。人々を笑顔にしたい」と語っていましたが、この建物は確かにブラウンシュヴァイクの人々や観光客を笑顔にし、街に彩りを添えています。

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