福岡市美術館でKYNEの大規模個展、
クールな女性を描く絵画作品を展示

福岡を拠点とするアーティスト・KYNE(キネ)の大規模個展「アダプテーション(ADAPTATION)ーKYNE」が、2024年4月20日(土)から6月30日(日)まで福岡市美術館にて開催されています。


KYNEは、1980年代の漫画やレコードのジャケットから着想を得た、クールな表情の女性を描いた絵画作品で人気のアーティストです。大学時代に日本画を学び、2006年頃から本格的に活動を開始しました。アパレルブランドとのコラボレーションをはじめ、女性アーティスト・iriのCDジャケットを描き下ろしたり、広告を手掛けたりと、多様な分野で活躍しています。


彼の作品は、色彩豊かで緻密なタッチで描かれた女性の姿が印象的です。女性の内面や感情を表現するのではなく、あえて無表情に描くことで、観る者に自由な解釈を与えています。


本展は、KYNEの国内初となる大規模個展で、地元福岡にて開催されます。展示作品は約100点に及びます。また、福岡市美術館の外壁には、2020年から2022年まで公開されていた巨大壁画《untitled》(3.1×13m)が再び登場します。この作品は、KYNEが福岡市美術館の外壁に直接描いたもので、彼の作品の中でも最大級の規模を誇ります。


KYNEの作品は、日本画の伝統と現代のポップカルチャーの要素を融合させた、独自の世界観を持っています。本展では、彼の作品の変遷や多様な表現方法を通して、その魅力に迫ります。福岡市美術館で開催される本展は、KYNEの故郷における初の大規模な展覧会です。彼の作品に触れる絶好の機会をお見逃しなく。

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