東京の岡本太郎記念館で企画展「タローのダンス」開催中!
川崎市岡本太郎美術館は視覚障害者に対応するためのクラウドファンディングを募集中!


岡本太郎は日本を代表する現代美術家で、その作品は生命力と情熱に満ちています。彼は1952年にモザイクタイルで《ダンス》という作品を制作しました。これは岡本太郎の芸術思想を体現するものです。なぜなら、タイルは油彩と違って複製が可能であり、屋外にも置けるため、芸術を社会に広めることができるからです。彼は芸術を生活と一体にすることを目指していたのです。


岡本太郎はその後、原生日本と出会う旅に出て、さまざまな民俗的踊りに触れました。岡本太郎はそれらの踊りが生活そのものであり、生きることの儀式であると感じました。そこに芸術の本質が暗示されていると洞観したのです。彼自身もプライベートで踊ることを楽しみ、ダンスは精神と肉体の喜びであると語っています。


岡本太郎の作品には、ダンスを踊っているかのような表現がたくさんあります。それらはいずれもみずみずしい情熱と生命力を湛え、観る者を元気にしてくれます。東京岡本太郎記念館では、企画展「タローのダンス」2024年3月15日(金)〜2024年7月7日(日)まで開催しています。明朗に情熱を解放する岡本太郎のダンスをどうぞお楽しみください。


なお、同時期に川崎市岡本太郎美術館では、川崎市市制100周年記念展「生命の交歓 岡本太郎の食」を開催しています。こちらは2024年4月27日(土)~2024年7月7日(日)までです。


また、川崎市岡本太郎美術館では、視覚障害者に向けて「アート体験」を提供するため、クラウドファンディング(CF)で資金を募っています。集めた資金で、点字や触知図で館内を紹介するパンフレットや、ふれることで作品の形や輪郭が分かる立体的な紹介カードを作成する予定です。詳細はクラウドファンディングサイトをご覧ください。募集期間は6月30日(日)までです。

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