ポール・アイズピリとホテルニューオータニの絆
~日本に足跡を残したフランス人画家

ポール・アイズピリは、2016年に96歳で亡くなったフランスの画家です。第一次世界大戦直後の1919年、狂騒の時代(レ・ザネ・フォル)のパリに生まれ、明るく鮮やかな色彩と軽快なタッチで、人気を博しました。このアイズピリが日本と深い関係があったことをご存知ですか?


日本を代表するホテルニューオータニの壁面やロビーにはポール・アイズピリの巨大な作品が飾られています。その中でも特に有名なのは、以下の二つです。


《カプリ島シリーズ》:1978年に制作された油彩作品で、ホテルニューオータニ東京のメインバー「バーカプリ」の壁面に7部作がすべて飾られています。カプリ島の海や空、植物や建物などを鮮やかに描いたアイズピリの代表作の一つです。


《博多の祭り(博多どんたく)》:1982年に制作されたフレスコ画で、ホテルニューオータニ博多のロビーに飾られています。全長12メートルの巨大な作品で、博多どんたくの賑わいや人々の表情を楽しく描いています。アイズピリと日本とのかかわりを示す作品です。


また、広島県尾道市のなかた美術館は、別名アイズピリ美術館と言われるほど、ポール・アイズピリのコレクションにすぐれています。こちらもぜひご覧ください。

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