ジェームス・リジィの3Dアートが凄すぎる!
その驚きの技法とは?

ジェームス・リジィは、ニューヨーク生まれのアメリカのアーティストです。彼は3Dアートの創始者として知られており、カラフルで楽しくポップな作品を多数制作しました。


ジェームス・リジィの作品は音楽やスポーツ、都市や恋愛などのテーマを取り上げており、見る人に元気や笑顔を与えます。彼は音楽が大好きで、トム・トム・クラブやジョーイ・ラモーン、ディー・ディー・ラモーンなどのミュージシャンのアルバムジャケットのデザインも手掛けました。


ジェームス・リジィは、同じ図柄のシルクスクリーンを2枚用意して、そのうちの1枚の人物や建物などを素材として細かく切り抜きました。それを、スポンジのようなものを挟んで、もう1枚の上に重ねて貼り合わせていくという独自の技法で、立体的な3Dアートを制作しました。この技法は、後にヒロヤマガタやチャールズ・ファジーノといった80年代のコマーシャル・アーティストが取り入れたほど、新しい表現のスタイルの原型となりました。


ジェームス・リジィの3Dアートは、3Dアートという新しいジャンルを生み出したほど、画期的なものでした。まだ作品をご覧になったことのない方は、ぜひ一度、実物を見て彼の感性や世界観を感じてみてください。ジェームス・リジィは2011年に61歳の若さで亡くなりましたが、その明るく楽しい作品は、今もなお世界中で愛され続けています。

ジェームス・リジィ《公園の池》

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