シュルレアリズムの画家、ジョアン・ミロ
~なぜ現代でも人気があるのか?

“絵を描くとは、自由のために何かをすること”

スペイン、バルセロナ出身のミロは、ピカソダリと並ぶシュルレアリズムの画家としてしられています。

厳格な家庭に生まれたミロは、父親が堅物で、ミロが絵に興味を持つことをよく思っていませんでした。商業学校に通い、商社で勤めましたが、幼いころから親しんできた絵をあきらめることが出来ませんでした。神経が衰弱であったミロは、精神を病み、父親の出身であるモンロッチで療養をすることになりました。 その後、やはり画家になりたい夢を叶えるべく、バルセロナにある美術学校に通うようになりました。

第一次世界大戦中には、自由を求めた多くの画家がバルセロナに集まり、ミロもダダイズムやアバンギャルドの影響を受けたと言われています。

バルセロナからパリに出たミロは、そこでバルセロナのときよりもはるかに打ちのめされます。ピカソや作家のヘミングウェイとの交流を通して、自身の斬新だと持っていた絵の手法が何ともなかったという事に気が付きます。再びそこでミロは、自分が絵によって何を表現したいのか改めて考え直します。

後にはアメリカに渡り、ホテルや大学の壁画の作成にも携わりました。彼のユーモア感覚は天性与えられたもので、急速に人気を集めました。シュルレアリズムといえば、戦間期のダークな文学、芸術を思い起こしますが、ミロの作品は明るみのある作品のようにも見えます。

そこにはもちろん、第二次世界大戦の混乱期を根に持つような破壊的で不気味さを思わせるような作品もあります。 ダリ、ピカソと並ぶスペインの巨匠として、2000枚以上の作品を手がけたミロ。枠にとらわれることなく表現し続けた彼は、20世紀代表の巨匠とも言えるでしょう。

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